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ESP32-DevKitCを挿してタッチピアノにする基板「ESPiano」を作った
去年の12月から今年1月にかけて、ほぼ毎日ESP32に関する記事を書き、「ESP32で始めるIoT電子工作入門【20個のチュートリアル】」にまとめてみました。
この記事を書く過程で、「タッチセンサを使えばピアノが作れるんじゃないか?」 と思いつき、「ESP32でタッチセンサを使ってピアノを作ってみた」なんて記事を書きました。
しかしですね、やはりジャンパワイヤのしょぼい鍵盤では我慢できない。
もっとこう、しっかりピアノっぽい形の金属パッドが並んだようなものを作りたい…作りたくない?
ということで作ってみました。
ピアノが動いている様子
ESP32のタッチセンサーを基板パターンに展開してピアノ化したオリジナルボード『ESPiano』が完成しました!!!!????
一番右のタッチセンサを押している間は1オクターブ下がります。#ESP32 #ESPiano #電子工作 pic.twitter.com/uE2yQsYhdF— ????????????-???????????????? (@wak_tech) March 9, 2019
『ドレミの歌』演奏してみた#ESP32 #ESPiano pic.twitter.com/hJ5uZW65sU
— ????????????-???????????????? (@wak_tech) March 10, 2019
どうでしょうか。めっちゃ電子音なので、本当のピアノチックではありませんが、ESP32は音声出力の例なども上がっているのでいずれできると思います。未来の自分にがんばってもらいましょう。
基板設計
基板設計ですが、AutodeskのEAGLEを使いました。どうやら最近は最新版があるみたいですが、一つ前の物を使いました。
回路はこんな感じ。「回路図のスケールおかしくね?」とお思いの方。確かに。
とにかく急いでみてわかればいいやと思ってライブラリを作ってしまいました。すみません。
ともかく、この基板には
- 搭載しているすべてのタッチセンサを展開した金属パッド
- 1つの電子ブザー(デジタルIO接続)
- 1つのスピーカーポート(内臓DAC)
- OLEDディスプレイ
- RGBLED
が搭載されています。シンプルですが、タッチセンサのピンを全て展開したことにより、意外とESP32-DevKitCのピンは余っていません。
そしてこれをボードへ展開したものがこちら
こだわったのはwak-techのロゴとESPianoのロゴ部分(そこかよ)。
実はこの部分、シルクのレイヤーではなくレジストを塗らないレイヤーに置いています。
tStop(top Stop)に設定することで、レジストを塗らない設定にできるのです。そして下にはGNDの大きなパッドがありますから、上手くいけば金属面が露出してかっこよくなるわけです。それだけ。
FusionPCBへの発注
出来上がった基板のガーバーファイルをzipし、いつも通りFusionPCBへ発注させていただきました。今回、9.9$基板試作サービスを利用しました。どうやら新しく契約したOCSでの配送がセットになる模様。これで9.9$は安いですね…
今までは基板完成から2,3週間ほどかかるシンガポールポストを使っていましたから、楽しみだったわけです。
基板の到着
1/25に設計を開始し、1/26には発注されたこちらの基板。
しかし届いたのはなんと2/26でした!!なんでーーーー!!
春節の罠
遅れるであろうことは知ってました。そう、春節。春節とは、中国の正月のことです。事前に「春節挟むからたぶん遅れるわ」的なメールが来ていたので、全然OK。
よく見てみると、基板が出荷されてからたった5日で届いていますね。前のシンガポールポストとは大違い。これで送料2.2$とはいったい…キャンペーンが終わったらいくらになるんでしょうか。それでも使うと思います。
開封
凄い!!!ちゃんとロゴが金属になっている!!!
素晴らしい。ありがとうFusionPCB。ありがとうEAGLE。
はんだ付け後
早速はんだ付けしてみた様子がこちら
めちゃくちゃいい…これだから基板自作はやめられないです(素人)。
さて、今回はただのピアノとして作ったわけですが、10このタッチボタンがあるとも考えられるので、モード切替や簡単なゲームなども作れそうです。
OLEDディスプレイもあるので、このボタンの入力に対して天気の表示と時計の表示の切り替えなどもできるかもしれませんね。楽しみー。
続報を期待ください。続きが気になる方は是非twitterをフォローください。お願いします。
綺麗にできるのだなあ