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外出先から操作できる自動餌やり器を作ってみた
少し前に家を5日ほど開けなければいけない時があったのですが、家で飼っている亀の餌やり問題が発生しました。いくら生命力が強いとはいえ、丸5日餌をやらないのは酷…ということでWi-Fi接続可能なESP32というマイコンとサーボモーター、3Dプリンタを駆使して「外出先から操作可能な餌やり器」を作ってみたので概要を紹介します!
準備
何段階か準備を分けてみました。まあ各項目はそんなにあるわけでもないですが。
システムの構想
まず最初にシステムの構想です。必要な要件として
- 外から操作可能
- 動いたかどうかは今回は別に確認不要(できればやりたかったけど)
- サーボモーターで餌の入ったロールを回して雑に餌やり
- USBで給電できる
この4点です。1点目を実現するには当然Wi-Fiに繋いで外とデータのやり取りができるデバイスが必要です。私は最近話題の(もう最近ではない気がしますが)ESP32マイコンを使って、外からの信号を受けられるBlynkというサービスと連携させて動かすことにしました。
ESP32でBlynkを使う方法も過去に書いているのでもしよかったらどうぞ!
Blynkのアプリをスマホに入れる必要はありますが、同じアカウントで入れば違うデバイスでも同様に動作します。外出先からぽちっとボタンをタップすればESP32に特定の動きをさせられます。
買ったもの
上記で紹介したESP32と、サーボモーター、それからESP32を刺しておくブレッドボードを買いました。
下記はリンクです。
サーボモーターはそんなに大きなトルクが必要でなかったので適当に買いました。
3Dプリント
Fusion360という3DCADソフトを使って、こんな感じのロールを作りました。
穴の開いたバケツのようなものが本体の筒で、穴のサイズは亀の餌くらいになっています。
その他ついている2つのふたはサーボモーターのアームを固定する用です。蓋を2重にしてあげることで、アームが引っかかるようになります。
これを3Dプリンタで造形して…
とてもいい感じです。
装置組み立て
まずESP32とサーボモーターをつないで動作確認をします。
ESP32でのサーボモーターの使い方はこちら
サーボモーターのテスト!
180度回転の設定で、ほぼ正確に動いています。
動力部品を触るのは久々なので楽しい???? pic.twitter.com/VuKNJdMe7N— ????????????-????????????h????電子工作 (@wak_tech) December 9, 2019
上記のようにプログラムから制御できるようになりました!
次は3Dプリントした装置をサーボに組み込みます。
3Dプリントした餌ロールとサーボモーターを合体( ・∀・) pic.twitter.com/DHjDiGmPdy
— ????????????-????????????h????電子工作 (@wak_tech) December 9, 2019
できましたね!モーターの反作用を手で受け止めていますが、本番では水槽にアタッチメント(3Dプリント製)をつけて固定します。
外部からの接続
いよいよBlynkというアプリを使った外部操作。ボタン1つの超簡単なシステムですが、最低限の動作はクリアです!
BlynkとESP32を連動!
????スマホ側のボタンを押して、遠隔でESP32内の関数を呼び出し????
4G回線からも操作できるので、外出先から餌をやったり、エアコンつけたり出来ますね( ・∀・) pic.twitter.com/jBXfEW4Csq
— ????????????-????????????h????電子工作 (@wak_tech) December 15, 2019
完成した様子
サーボモータをアタッチメントに取り付けて、水槽に固定して餌をあげてみました。
【亀×ESP32】
ついに自動給餌器完成しました!①ESP32にサーボを接続
②サーボを3Dプリントした餌ホルダーにセット
③ESP32をBlynkでネットにつなげる
④スマホから餌やり????????????見てくださいよ亀の表情。微塵も興味なさそう。#ESP32#Blynk pic.twitter.com/sG9mHr2cHP
— ????????????-????????????h????電子工作 (@wak_tech) December 30, 2019
どうでしょう、この亀の無関心さ。もう少しキラキラした目で見てもらいたい。
最後には若干の興味を示してくれたのでよしとしましょう(笑)
ボタンを押すたびに餌が振る舞われるので、押しすぎ注意です。
まとめ
今回は以下の2つの記事の知識と3Dプリントを使って亀の自動餌やり器を作ってみました。
ESP32の入門記事も書いているので、興味を持った方はESP32の世界へ入ってみましょう!
3Dプリント用データの設計入門もあります。
面白いものをつくったなあ