マンションの遅いVDSL回線の改善方法【fpsゲームも可能】
この度我が家の回線がとある工夫で大幅に改善されたので、その方法を残しておこうと思います。
私の環境
ぷらら(マンションタイプ)
VDSL方式
無線通信
簡単ですが、このような状況です。この状況では下の画像のような速度しか出ませんでした…
この環境で10年以上暮らしてきたわけですが、とある工夫で下の画像のように大幅に改善されました!
通信速度はほぼ2倍になり、レイテンシ(遅延の時間)は10ms程度まで改善されています。そのおかげでPS4で配信ができるレベルまでになっています!
(改善といっても、部屋まで光ファイバーが引かれている人に比べたら激遅ですが笑)
この記事では、その施した工夫と、それに必要な知識などを紹介します!
通信速度とは
そもそも通信速度とは何でしょうか。よく見るのが100Mbps などの速度ですね。これは1秒間に何bit送れるか を示しています。つまり、ファイルのダウンロードなどにはこれが効いてきます。
実はもうひとつ通信速度があります。それはping です。pingとは、データがリンクされるまでの速さ だと思えばOK。例えばYoutubeで動画を見るときは(正確性に欠けますが)
動画をタップして、視聴リクエストをサーバーに送る
サーバーが応答して、データを送り返し始める
サーバーがデータを送り終わる
といった流れを取ります。ここで、pingは1と2の間 の通信で、前述の100Mbps は2と3の間 の通信です。応答までの速度なので、一般にpingは10ms など、ms(ミリ秒)単位であらわされます。この値が大きいほど、ラグが生じます。pingが高い、などと言ったりもしますね。
Youtubeは高画質で見れるけれども、動画をタップしてから数秒くるくる読み込みが出る…なんてことありませんか?それはおそらく、pingが遅く、サーバーがなかなか応答してくれないためです。
なぜ遅いのかというと、システムトラブルなどの場合を除けば回線が混雑して順番待ちになっている からです。
「なんか夜だけつながらんわうちのマンション」という場合、この混雑が原因ですね。
混雑の原因
単純に使う人がいっぱいいるというのもありますが、近年遅くなっている原因はIPアドレスの枯渇 にあります。
今まではIPv4 という通信形式を使って通信していました。192.168.11.0 などの形式です。デバイスが増えすぎたため、このアドレスが足りない状態です。そのため、通信の関所(通信相手を振り分ける)が何とか頑張っている状態。これによって順番待ちが起きています。
IPv6の登場
そこで来たのがIPv6 。この新技術によって、混雑が大幅に改善されつつあります。
より正確に言えば、「IPv4 over IPv6」を使うと早くなるようです。既存のサイトはIPv4のものが多く、IPv6方式では直接通信できず、結局混雑します。ですが、これを使うとIPv6の中にIPv4通信を包んだようなイメージで、IPv6が通る道を使えます。そのため早くなるそうです。
こちらのサイト の説明が図解で分かりやすいので気になる方はぜひ。
ですので、マンションでもIPv4 over IPv6で通信すれば混雑が原因の場合、多少早くなるはずです。
現在の回線を確認しよう
まず、現在の回線が本当にIPv4かどうか確認しましょう。
IPv6を確認できるサイト につなぎます。これでこのように出てきた場合、あなたの通信はIPv4です。この状態では、混雑時に遅延が発生しやすくなります。
IPv4 over IPv6を有効にする
私はドコモ光で、プロバイダはぷらら(マンションタイプ)です。ぷららではぷららv6エクスプレス というサービス名でこの機能を無料 で提供しています。
基本的に契約したときに自動で申し込まれているようですが、不安な場合はマイページなどで確認しましょう。
ほかのプロバイダでも、同様の機能を無料で提供している場合が多いので、確認してみましょう!
ここで残念なお知らせですが、対応しているルーターがないとこの機能が使えません 。IPv4の通信をルーターでIPv6に変換してあげる必要があるようです。
IPv6に対応したルーター
ここでは、2019/06現在ぷららに対応している2つのルーターを紹介します。IPv4 over IPv6にもいろいろな方式があるので、プロバイダが動作確認しているルーターを買うのが確実です。
WN-PL1167EX01
今回私が購入したのはこちらです。SSIDの設定をするだけで、自動でIPv4 over IPv6を検知してくれて切り替わりました。価格は2019/06現在で5980円(税込)です。これで速度が2倍くらいになるならかなりお得ではないでしょうか(アフィリエイトリンクじゃないので安心してください)
ドコモ光ルーター/光ルーターセキュリティ
こちらもぷららに対応しているようですが、1万円ほどの価格となっています。そのため、今回は購入を断念しました。昨日も異なっているので、ぜひ比較して購入してみてください。
結論
IPv4 over IPv6で遅延も激減して嬉しい結果となりました。
が、VDSLタイプでは電話線が律速となり100Mbps が最大です。悲しい。
さらなる速度が欲しい場合は、部屋まで光回線を引くか、そういう設備がそろった家に引っ越しましょう…
目次
マンションの遅いVDSL回線の改善方法【fpsゲームも可能】
この度我が家の回線がとある工夫で大幅に改善されたので、その方法を残しておこうと思います。
私の環境
簡単ですが、このような状況です。この状況では下の画像のような速度しか出ませんでした…
この環境で10年以上暮らしてきたわけですが、とある工夫で下の画像のように大幅に改善されました!
通信速度はほぼ2倍になり、レイテンシ(遅延の時間)は10ms程度まで改善されています。そのおかげでPS4で配信ができるレベルまでになっています!
(改善といっても、部屋まで光ファイバーが引かれている人に比べたら激遅ですが笑)
この記事では、その施した工夫と、それに必要な知識などを紹介します!
通信速度とは
そもそも通信速度とは何でしょうか。よく見るのが100Mbpsなどの速度ですね。これは1秒間に何bit送れるかを示しています。つまり、ファイルのダウンロードなどにはこれが効いてきます。
実はもうひとつ通信速度があります。それはpingです。pingとは、データがリンクされるまでの速さだと思えばOK。例えばYoutubeで動画を見るときは(正確性に欠けますが)
といった流れを取ります。ここで、pingは1と2の間の通信で、前述の100Mbpsは2と3の間の通信です。応答までの速度なので、一般にpingは10msなど、ms(ミリ秒)単位であらわされます。この値が大きいほど、ラグが生じます。pingが高い、などと言ったりもしますね。
Youtubeは高画質で見れるけれども、動画をタップしてから数秒くるくる読み込みが出る…なんてことありませんか?それはおそらく、pingが遅く、サーバーがなかなか応答してくれないためです。
なぜ遅いのかというと、システムトラブルなどの場合を除けば回線が混雑して順番待ちになっているからです。
「なんか夜だけつながらんわうちのマンション」という場合、この混雑が原因ですね。
混雑の原因
単純に使う人がいっぱいいるというのもありますが、近年遅くなっている原因はIPアドレスの枯渇にあります。
今まではIPv4という通信形式を使って通信していました。192.168.11.0などの形式です。デバイスが増えすぎたため、このアドレスが足りない状態です。そのため、通信の関所(通信相手を振り分ける)が何とか頑張っている状態。これによって順番待ちが起きています。
IPv6の登場
そこで来たのがIPv6。この新技術によって、混雑が大幅に改善されつつあります。
より正確に言えば、「IPv4 over IPv6」を使うと早くなるようです。既存のサイトはIPv4のものが多く、IPv6方式では直接通信できず、結局混雑します。ですが、これを使うとIPv6の中にIPv4通信を包んだようなイメージで、IPv6が通る道を使えます。そのため早くなるそうです。
こちらのサイトの説明が図解で分かりやすいので気になる方はぜひ。
ですので、マンションでもIPv4 over IPv6で通信すれば混雑が原因の場合、多少早くなるはずです。
現在の回線を確認しよう
まず、現在の回線が本当にIPv4かどうか確認しましょう。
IPv6を確認できるサイトにつなぎます。これでこのように出てきた場合、あなたの通信はIPv4です。この状態では、混雑時に遅延が発生しやすくなります。
IPv4 over IPv6を有効にする
私はドコモ光で、プロバイダはぷらら(マンションタイプ)です。ぷららではぷららv6エクスプレスというサービス名でこの機能を無料で提供しています。
基本的に契約したときに自動で申し込まれているようですが、不安な場合はマイページなどで確認しましょう。
ほかのプロバイダでも、同様の機能を無料で提供している場合が多いので、確認してみましょう!
ここで残念なお知らせですが、対応しているルーターがないとこの機能が使えません。IPv4の通信をルーターでIPv6に変換してあげる必要があるようです。
IPv6に対応したルーター
ここでは、2019/06現在ぷららに対応している2つのルーターを紹介します。IPv4 over IPv6にもいろいろな方式があるので、プロバイダが動作確認しているルーターを買うのが確実です。
今回私が購入したのはこちらです。SSIDの設定をするだけで、自動でIPv4 over IPv6を検知してくれて切り替わりました。価格は2019/06現在で5980円(税込)です。これで速度が2倍くらいになるならかなりお得ではないでしょうか(アフィリエイトリンクじゃないので安心してください)
こちらもぷららに対応しているようですが、1万円ほどの価格となっています。そのため、今回は購入を断念しました。昨日も異なっているので、ぜひ比較して購入してみてください。
結論
IPv4 over IPv6で遅延も激減して嬉しい結果となりました。
が、VDSLタイプでは電話線が律速となり100Mbpsが最大です。悲しい。
さらなる速度が欲しい場合は、部屋まで光回線を引くか、そういう設備がそろった家に引っ越しましょう…