太陽電池(ソーラー)でニッケル水素電池を充電・昇圧もできるIC『CL0116』を使ってみた

ソーラーパネルでニッケル水素電池(eneloop)を充電でき、昇圧してLEDを光らせるIC『CL0116』

「ソーラーパネルで蓄電池に充電しつつ、夜になったら勝手に光るような半永久的な回路作れないかな」と思っていたらなんと、その用途にぴったりのICを見つけました。その名も CL0116

秋月電子さんで購入できます。このICで回路を組んでみて実際に稼働させたのでその方法を紹介します。

CL0116のピン配置と回路

データシートを見ればどのような回路で動作するのかが分かります。必要な部品は

の4つ。これをこのような回路で組んでいきます。簡単にまとめると

  • SBAT:ソーラーパネルの+側を接続
  • BAT:電池の+側とインダクタの片足を接続
  • GND:電池・ソーラーパネル・LEDの-側と接続
  • LX:インダクタの片足とLEDの+側を接続


Fritzingで作った回路はこちら。


※電池が2本刺さっていますが、実際は1本にしてください。

実際に組んでLEDを光らせる

実際に組んだ回路がこちら。まだソーラーは接続していません。

この状態で既に電池一本、つまり1.2Vにもかかわらず青色LEDが点灯しています。このICは昇圧ICでもあるのです。

次にソーラーを繋げてみると…

点灯が止まりました。ICがソーラーパネルの電圧を監視していて、その値が高い「昼」の時はLEDの点灯をやめて充電に専念します。

部屋の明かりを消してみると…

無事光りました!
このまま日光の元へもっていけば半永久的に光ってくれますね。よくホームセンターで売っているソーラーライトの自作です。しかも青色でかっこいい。

ただの昇圧用途には?

上で示した通り、このICでも十分昇圧用途として使えます。
他にはLEDドライバIC CL0118Bもあります。これは 乾電池2個でLEDを7個直接駆動できる ICです。安く、足も3本で使いやすいですが、CL0116のように1.2VでLEDを点灯させる能力はありません。

まとめると

  • 乾電池一本&ソーラー充電したい:CL0116
  • 乾電池二本でいいから安く済ませたい:CL0118B

でしょう。

是非これらのICを活用してソーラーライトを自作してみてください!

「太陽電池(ソーラー)でニッケル水素電池を充電・昇圧もできるIC『CL0116』を使ってみた」に2件のコメントがあります

  1. ピンバック: 太陽電池でニッケル水素電池を充電でき、昇圧もできるIC『CL0116』を使ってみた | Wak-tech – zatta org

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です