PICについて
PICは,小さな制御用コンピューターです。いわゆるマイコンですね。どのぐらい小さいかは,これを見ていただければ分かります。
マイコンと聞いて,普通はArduinoを思い浮かべると思います(思い浮かばなくてもOK)。では,なぜあえてPICを使うのか。その理由は…
安い
そう,非常に安い。計算能力・メモリなどのスペックがほぼ同じ二つを比べてみましょう。
Arduino Uno: ¥2940
PIC16F18857: ¥170
ビックリするぐらい安いです。Arduinoの方が様々なインターフェースが備わっていたり,サポートが充実しているので高価になります。それに対してPICは電源端子などを別に準備しなければいけないので,安いというわけです。Arduinoはボードが大きく,必要ではない機能が多くあり,小さな機械(ドローンなど)への組み込みには向きません。
大量に製品を作るのに向いている
上記の通り,Arduinoは高く,必要ではない機能が多くついてきます.例えば,「LEDを1秒おきに点滅させたい」という場合を考えてみましょう。この場合,LEDにつなぐマイコンのピンは一本で済みます。(※マイコンにはピンと呼ばれる足がついていて,それぞれのピンをプログラム上でオンオフできます)
このような目的であれば,正直ピン8つのこのPICで十分です。必要な部品もLEDと抵抗ぐらいで,合計300円も満たないでしょう。基板を作れば指の上に乗るぐらいのサイズにできます。「小さくしてたくさん配置したい!」という希望も思いのままです。
PICの魅力が伝わったでしょうか。興味を持った方は,早速PICを始めてみましょう!
PICマイコン入門チュートリアル一覧
このシリーズでは、PICマイコンを初めて使う人向けに10回の記事に分けてチュートリアルを提供します。ぜひご覧ください!
この記事シリーズで詳しく解説していますが、同じくC言語でPICマイコンを扱うための体系的な書籍「C言語による PICプログラミング大全」が発売されています。まとまった情報が欲しい方はこちらの購入をお勧めします。かなり読みやすいですよ!
【第3回】PIC開発環境「MPLAB X IDE」のインストール方法
【第4回】PICにプログラムを書き込んでみよう①~MPLAB X IDEの使い方~
【第5回】PICにプログラムを書き込んでみよう②~PICkit3での書き込み回路・書き込み方~
【第7回】PICのLED点滅プログラム(Lチカ)を1から書いてみる
【第10回】PIC16F1938で「ようこそジャパリパークへ」を演奏してみた
応用編はこちら→動けばいい人のためのPIC【応用編】
mplab x を知って 只今勉強の最中ですが
mcc というプラグインがあることを知りました
ちょっとかじっただけですが、mplabを勉強している者には pic をデータシートで調べなくても プログラムができそうに感じました。禁断のプラグインの気がしましたが、wak tech様はどの様に感じられておられますか
やはり picは動けばいいのだからバリバリ使いましょうでしょうか